保育園の年間行事一覧|何月に何がある?行事のねらいと家庭でできる準備を保育士が解説

保育園で季節の行事を楽しむ子どもたち

保育園へ通い始めると、一年を通してさまざまな行事があります。

入園・進級、七夕、運動会、遠足、発表会、クリスマス会、節分、ひな祭り……。

園からお知らせをもらって、

「次は何の行事があるの?」

「親も参加するのかな?」

「何を準備しておけばいい?」

と気になることもありますよね。

特に仕事をしながら保育園を利用している家庭では、平日に行事があるのか、服装や持ち物は必要なのかなど、早めに分かっていると予定を立てやすくなります。

保育園の行事は、子どもに季節を感じてもらったり、友だちや先生と一緒に取り組む楽しさを経験したりする大切な機会です。

一方で、園によって行事の内容や時期、保護者参加の有無は大きく異なります。

この記事では、保育園でよく行われる年間行事を4月から3月まで紹介しながら、行事のねらいや家庭で準備しておきたいことを、保育士の目線からお伝えします。

春の保育園で新しい一年を迎える子どもと保育士

保育園の年間行事は園によって違います

まず知っておきたいのは、すべての保育園で同じ行事が行われるわけではないということです。

運動会や発表会を大きな行事として行う園もあれば、日々の保育の延長として小規模に行う園もあります。

保護者が参加する行事もあれば、子どもと保育士だけで楽しむ行事もあります。

また、同じ行事でも時期が違うことがあります。

たとえば運動会は秋に行う園が多いものの、春に開催する園もあります。

発表会も11月、12月、2月など園によってさまざまです。

そのため、これから紹介する年間行事は「一般的な一例」と考えてください。

入園後には園から年間行事予定表が配られることが多いので、まずはその予定を確認しておくと安心です。

保育園の年間行事一覧|4月から3月まで

保育園の一年は、学校と同じように4月から始まります。

大まかな流れを知っておくと、「次はこんな季節なんだな」と子どもの園生活をイメージしやすくなります。

4月|入園・進級

4月は新しい一年の始まりです。

新しく保育園へ入る子にとっては入園、在園児にとっては進級の季節になります。

入園式を行う園もあれば、特別な式を行わず通常保育の中で新年度を始める園もあります。

進級すると、保育室や担任の先生、ロッカーの場所などが変わることがあります。

子どもにとっては、同じ保育園でも大きな環境の変化です。

家庭では、

「新しいお部屋、どんなところかな」

「先生に会えるの楽しみだね」

と明るく話しながら、いつも通りの生活を大切にしてあげてください。

無理に「もうお兄さん・お姉さんだから」と頑張らせる必要はありません。

5月|こどもの日・春の行事

5月になると、新しいクラスにも少しずつ慣れてきます。

こどもの日に合わせて、こいのぼりを作ったり、歌を歌ったりする園もあります。

春の遠足や園外散歩を行う場合もあります。

小さな子どもたちは、制作を通して季節の色や形に触れたり、いつもとは違う場所を歩いたりするだけでもたくさんの発見をします。

家庭では特別な準備が必要ないことも多いですが、遠足などがある場合は、リュック、水筒、お弁当など園から指定された持ち物を早めに確認しておきましょう。

6月|梅雨の制作・健康に関する行事

雨の日が増える6月は、あじさい、かたつむり、傘など、梅雨をテーマにした制作を楽しむ園もあります。

雨の日だからこそ、室内でじっくり制作したり、絵本を読んだりする時間も増えてきます。

また、園によっては健康診断や歯科検診などが行われる時期でもあります。

「今日は何をしたの?」と聞くだけではなく、

「雨の音、聞こえた?」

「どんな色のあじさいを作ったの?」

など、季節の出来事をきっかけに会話を広げてみるのもいいですね。

7月|七夕・水遊び

7月の代表的な行事といえば七夕です。

保育園では、笹飾りを作ったり、短冊に願い事を書いたり、七夕の由来を絵本やお話で楽しんだりします。

1歳や2歳ではまだ自分で願い事を書くことが難しいため、家庭で短冊を書くようお願いされることもあります。

そんなときは、立派な願い事を書く必要はありません。

「元気いっぱい遊べますように」

「好きなものをたくさん食べられますように」

など、その子の今の姿が伝わる言葉で十分です。

また、気温が高くなると、水遊びやプール遊びが始まる園もあります。

タオル、水着、着替えなど、園の決まりを確認して準備しておきましょう。

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夏の季節行事を楽しむ保育園の子どもたち

8月|夏祭り・水遊び

8月は、夏祭りや縁日のような行事を行う園もあります。

子どもたちが作ったうちわや提灯を飾ったり、簡単なゲームや盆踊りを楽しんだりします。

園によっては保護者参加の夏祭りを行うこともあります。

いつもと違う夕方や夜の園を見るだけでも、子どもにとっては特別な経験です。

暑い時期なので、行事そのものだけではなく、体調管理も大切になります。

前日は早めに休み、当日も無理のないペースで参加できるといいですね。

9月|防災・秋の始まり

9月1日の防災の日に合わせて、避難訓練や防災について学ぶ園もあります。

保育園では普段から避難訓練を行っていますが、地震や火災などを想定した訓練を重ねることで、子どもたちも少しずつ「先生と一緒に動く」ことを覚えていきます。

また、秋の制作やお月見を楽しむ園もあります。

まだ暑い日が続く一方で、少しずつ季節が変わり始める時期です。

家庭でも、

「風が少し涼しくなったね」

「お月さま見えるかな」

と、一緒に季節の変化を感じてみるとよいでしょう。

10月|運動会・遠足・ハロウィン

10月は、保育園でも行事が多くなりやすい時期です。

運動会、秋の遠足、ハロウィンなどを行う園があります。

運動会では、かけっこ、ダンス、親子競技など、年齢に合わせた内容が取り入れられます。

ただし、子どもにとって運動会は「成果を発表する場」であると同時に、普段とは違う大勢の人や音に囲まれる特別な日です。

いつもは元気に踊っているのに、当日は固まってしまったり泣いてしまったりすることもあります。

そんな姿も、その子なりに行事を経験している大切な一歩です。

秋の遠足がある場合は、持ち物や服装、お弁当の有無を早めに確認しましょう。

ハロウィンについても、仮装を家庭で用意する園と、園内の制作だけで楽しむ園があります。

「みんなが本格的な仮装をするのかな」と慌てず、まず園からのお知らせを確認してください。

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11月|秋の制作・発表会の準備

11月になると、どんぐりや落ち葉など、秋の自然を使った遊びや制作を楽しむ園もあります。

また、冬に発表会を予定している園では、この頃から少しずつ歌や劇、ダンスなどを楽しみ始めることがあります。

ここで大切なのは、子どもたちは「本番のためだけに練習している」のではないということです。

歌を歌うこと。

友だちと一緒に動くこと。

役になりきること。

先生と何度も繰り返して楽しむこと。

その過程そのものが、子どもの大切な経験になっています。

家庭では、「上手にできた?」よりも、

「今日は何をしたの?」

「楽しかった?」

と聞いてみる方が、子どもも話しやすいでしょう。

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12月|発表会・クリスマス会

12月は発表会やクリスマス会など、子どもにとって楽しみな行事が増える時期です。

発表会では、歌、劇、ダンス、楽器遊びなどを行う園があります。

本番で笑顔いっぱいの子もいれば、緊張して動けなくなる子もいます。

大勢の保護者を前にするだけで、小さな子どもにとっては大きな挑戦です。

「できた・できなかった」だけでなく、

舞台に立てた。

先生と一緒にいられた。

友だちの姿を見られた。

そんな小さな一歩も成長として見てあげたいですね。

クリスマス会では、歌や手遊びを楽しんだり、サンタクロースが登場したりする園もあります。

衣装やプレゼントについては園ごとに違うため、家庭で準備する必要があるかを確認しましょう。

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秋冬の保育園行事を楽しむ幼児たち

1月|お正月遊び

年が明けると、保育園でもお正月ならではの遊びを楽しむことがあります。

こま。

福笑い。

かるた。

凧あげ。

羽根つき。

年齢によって遊び方は違いますが、日本の昔ながらの遊びに触れるよい機会です。

長い休みのあとで、久しぶりの登園に少し戸惑う子もいます。

生活リズムを少しずつ戻しながら、新しい一年を迎えていきましょう。

2月|節分

2月には節分を行う園も多くあります。

鬼のお面を作ったり、節分の絵本を読んだり、「鬼は外、福は内」と豆まきにちなんだ遊びを楽しんだりします。

ただ、小さな子どもにとって鬼はとても怖い存在になることがあります。

鬼を見て泣く子がいても不思議ではありません。

園でも年齢や子どもの様子に合わせ、怖がらせることが目的にならないよう工夫しながら行うことが大切です。

家庭でも、

「泣かなかった?」

と聞くより、

「どんな鬼だった?」

「先生と一緒だった?」

など、その日の経験を自然に聞いてあげるとよいでしょう。

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3月|ひな祭り・卒園・進級への準備

3月は一年の締めくくりです。

ひな祭りを楽しんだり、卒園式を行ったりします。

年長児にとっては保育園生活最後の大きな節目になります。

一方、在園児にとっても、次のクラスへ進む準備が始まる時期です。

新しい保育室へ行ってみたり、次年度の先生と関わったりする園もあります。

子どもたちは、

「大きいクラスになる」

という楽しみを感じる一方で、

「先生が変わるのかな」

「お部屋が変わるのかな」

と、言葉にはしなくても変化を感じ取っています。

一年間でできるようになったことを家族でも振り返り、

「こんなことができるようになったね」

と一緒に喜んであげたい時期です。

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保育園の行事にはどんなねらいがあるの?

行事と聞くと、「子どもが楽しむイベント」というイメージが強いかもしれません。

もちろん、楽しむことは大切です。

でも保育園では、行事を通してさまざまな経験ができることも大切にしています。

季節や文化に触れる

七夕、節分、ひな祭りなどの行事を通して、子どもたちは季節や日本の文化に触れます。

小さな子どもに難しい由来を覚えてもらう必要はありません。

飾りを見たり、歌を歌ったり、制作をしたりする中で、

「今年もこの季節が来た」

と感じることが大切です。

友だちと一緒に楽しむ

運動会や発表会では、友だちと一緒に活動する場面が増えます。

全員が同じようにできる必要はありません。

友だちの姿を見る。

同じ音楽を聴く。

一緒に走る。

隣に並んで立つ。

そうした経験の一つひとつが、集団生活の中で育つ力につながっています。

「やってみた」という経験につながる

行事には、少し緊張する場面もあります。

それでも、

「先生と一緒にできた」

「最後までその場にいられた」

「去年は泣いたけれど今年は見ていられた」

という経験は、子どもの自信につながっていきます。

保育士として見ていると、前年と同じ行事だからこそ、その子の一年間の成長に気づくことも多くあります。

保護者参加の行事と子どもだけの行事があります

保育園の行事には、大きく分けると保護者が参加するものと、園内だけで行うものがあります。

運動会や発表会、卒園式などは保護者参加になることがあります。

一方、七夕会、節分、クリスマス会などは、通常保育の中で子どもと保育士だけで行う園もあります。

仕事をしている保護者にとっては、参加が必要なのかどうかは大切なポイントですね。

年間予定が分かったら、まず保護者参加の行事に印をつけておくと予定を立てやすくなります。

ただし、日程が変更されることもあるため、近くなったら園からのお知らせをもう一度確認しましょう。

保育園行事の前に家庭で確認しておきたいこと

行事が近づいたら、まず園からのお知らせを確認してください。

特に確認しておきたいのは、日時、保護者参加の有無、服装、持ち物、集合時間、写真や動画撮影のルールです。

服装は園の指定を優先する

運動会だから体操服、発表会だから特別な衣装とは限りません。

「動きやすい普段着で来てください」という園もあります。

衣装を園で用意する場合もあります。

インターネットで調べて準備する前に、園からの案内を確認するのが一番確実です。

持ち物は前日までに準備する

行事当日の朝は、いつも以上に慌ただしくなりがちです。

水筒。

タオル。

帽子。

着替え。

お弁当。

衣装。

必要なものは行事によって違います。

前日のうちに一度まとめておくだけでも、朝の負担がかなり違います。

子どもにプレッシャーをかけすぎない

「明日は絶対泣かないでね」

「ちゃんと踊ってね」

「練習したんだからできるよね」

と言われると、楽しみにしていた行事が急にプレッシャーになってしまう子もいます。

「明日楽しみだね」

「先生と一緒だから大丈夫だよ」

くらいで十分です。

当日の姿が思っていたものと違っても、その子なりに一生懸命その場を経験しています。

行事で泣いたり参加できなかったりしても大丈夫

行事の日になると、普段とはまったく違う姿を見せる子がいます。

いつも踊っていたのに動かない。

保護者を見つけた途端に泣く。

先生から離れられない。

競技に参加しない。

保護者としては、

「せっかく見に来たのに」

と思ってしまうこともありますよね。

でも、行事は子どもにとって特別な環境です。

大勢の人。

カメラ。

音楽。

いつもと違う場所。

保護者が見ているという緊張。

いろいろな刺激が重なることで、いつもの力を出せなくなることがあります。

そんなときは、「できなかったところ」よりも、

「そこまで行けた」

「最後まで見ていた」

「先生と一緒にいられた」

という部分を見つけてあげてください。

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行事が終わったあとの声かけも大切です

行事が終わると、つい、

「上手だったね」

と言いたくなります。

もちろん、それも素敵な言葉です。

でも、結果だけではなく、

「楽しそうだったね」

「先生と一緒に頑張ってたね」

「最後まで見ていたね」

と、その子が経験したことを言葉にしてあげるのもおすすめです。

子どもによっては、家に帰ってから急に甘えたり、疲れて機嫌が悪くなったりすることもあります。

行事の日は、大人が思う以上に子どももエネルギーを使っています。

その日は少しゆっくり過ごせるといいですね。

年間行事予定が分かったら家族で共有しておきましょう

保育園から年間行事予定をもらったら、家族で一度確認しておくことをおすすめします。

特に保護者参加の行事は、仕事の予定にも関わります。

運動会はどちらが参加するか。

発表会は休みを取れるか。

祖父母も参加できるのか。

送迎時間はいつもと同じなのか。

早めに分かっているだけで、直前の負担を減らせます。

ただし、行事のために家庭が無理をしすぎる必要はありません。

参加できない場合についても、まず園へ相談してみてください。

家庭それぞれの事情があることを、保育士も分かっています。

まとめ|保育園の行事は子どもの一年の成長を感じられる時間

保育園では、一年を通してさまざまな行事があります。

春には入園や進級。

夏には七夕や水遊び。

秋には運動会や遠足。

冬には発表会やクリスマス会、節分。

そして春が近づくと、卒園や次のクラスへの準備が始まります。

一つひとつを見ると別々の行事ですが、一年を振り返ると、その中には子どもの成長がたくさん詰まっています。

去年は泣いていた行事を今年は楽しめた。

先生のそばから離れられなかった子が、友だちと一緒に参加できた。

最初は見るだけだった子が、少しだけ手を動かしてみた。

そんな小さな変化に気づけるのも、毎年行事があるからこそです。

家庭では、完璧に準備することよりも、園のお知らせを確認し、子どもが安心して当日を迎えられるようにしてあげることを大切にしてください。

そして行事の日には、「ちゃんとできるかな」と心配するより、

「今年はどんな姿を見せてくれるかな」

という気持ちで見守ってみてください。

きっと、その子らしい成長の一場面に出会えると思います。

・・・今日も一日ちはるびより