保育園から「発表会のお知らせ」をもらうと、
「どんなことをするの?」
「子どもは何を着ていけばいい?」
「親はどんな服装で行けばいいの?」
「何を持っていけばいい?」
と、初めて参加するご家庭では分からないことも多いですよね。
発表会は、園によって「生活発表会」「お遊戯会」「音楽会」など呼び方も内容もさまざまです。
歌やダンス、劇、合奏などを披露する園もあれば、0歳・1歳ごろでは、普段の遊びや保育士とのやり取りを保護者に見てもらう形で行うこともあります。
大切なのは、発表会を「上手にできるかを見る日」と考えすぎないこと。
いつもの園生活の中で経験してきたことを、子どもなりの姿で見せてくれる日と考えると、少し違った楽しみ方ができます。
この記事では、保育士の視点から、保育園の発表会では何をするのか、子どもと保護者の服装、持ち物、当日の流れ、家庭での準備について紹介します。
保育園の発表会とは?まず知っておきたいこと
保育園の発表会は、普段の園生活の中で楽しんできた歌や遊び、表現活動などを、保護者の方に見てもらう行事です。
ただし、発表会の形は園によってかなり違います。
大きなホールで舞台発表をする園もあれば、いつもの保育室で少人数ずつ行う園もあります。
また、すべての年齢が同じ内容をするわけではありません。
発表会・生活発表会・お遊戯会の違いは?
園によって名称が違うだけで、はっきりとした共通の区分があるわけではありません。
「生活発表会」と呼ぶ園では、普段の遊びや生活の延長として子どもの姿を見てもらうことを大切にしている場合があります。
「お遊戯会」と呼ぶ園では、ダンスや劇、歌などが中心になることもあります。
名前だけで内容を判断せず、園から配布されるお知らせを最初に確認することが大切です。

保育園の発表会では何をするの?
発表会の内容は、子どもの年齢や園の方針によって変わります。
一般的には、歌、ダンス、劇、合奏、手遊び、ごっこ遊びなどが取り入れられます。
0歳・1歳ごろの発表会
0歳、1歳ごろは、大勢の前で決められた演技をするというより、普段の遊びや生活の中で見られる姿を取り入れることがあります。
たとえば、
- 名前を呼ばれて返事をする
- 手遊びをする
- 音楽に合わせて体を動かす
- 保育士と簡単なやり取りをする
- 好きな遊びを見せる
などです。
いつもと違って保護者がたくさん見ているため、普段できていることを当日はしないこともあります。
それも、この年齢の子どもには自然な姿です。
2歳・3歳ごろの発表会
2歳、3歳ごろになると、簡単なダンスや歌、ごっこ遊びなどをみんなで楽しむことが増えてきます。
ただ、舞台に立った瞬間に緊張して固まったり、保護者を見つけて泣いたりする子もいます。
練習では元気いっぱいだったのに、本番ではほとんど動かなかったということも珍しくありません。
その日の姿だけで「できた・できなかった」と決めなくて大丈夫です。
4歳・5歳ごろの発表会
年中・年長になると、少し長い劇や合奏、歌、ダンスなどに取り組むこともあります。
友だちと順番を覚えたり、自分の役を意識したりする姿も増えてきます。
しかし、全員が同じように積極的に参加するわけではありません。
大きな声で台詞を言える子もいれば、恥ずかしくて小さな声になる子もいます。
発表の形だけではなく、そこまで取り組んできた過程にも目を向けてあげたいですね。

発表会のお知らせをもらったら最初に確認すること
発表会が近づいたら、まず園からのお知らせをよく確認しましょう。
園によってルールが違うため、「去年はこうだったから」と思い込まず、その年の案内を見ることが大切です。
日時と集合時間
開演時間だけでなく、子どもの集合時間を確認します。
衣装への着替えや最終確認のため、開演より早く集合する場合があります。
兄弟姉妹を連れて参加する家庭では、当日の移動時間にも余裕を持っておきましょう。
子どもの服装・衣装
園が衣装を用意する場合もあれば、
「白い長袖シャツ」
「黒や紺のズボン」
「白い靴下」
など、家庭で用意するものを指定されることもあります。
色だけでなく、長袖・半袖、丈、柄の有無なども確認しましょう。
保護者の人数制限
会場の広さによっては、「子ども一人につき保護者2名まで」など人数が決められている場合があります。
祖父母も見に行きたい場合は、早めに確認しておくと安心です。
写真・動画撮影のルール
撮影可能な園でも、
- 撮影場所が決められている
- 三脚は禁止
- 他の子どもが写った動画をSNSに投稿しない
- フラッシュ撮影は禁止
など、ルールが設けられていることがあります。
撮影については、必ず園の案内を確認してください。
発表会で子どもは何を着ていく?
衣装について園から指定がある場合は、その内容を優先します。
指定がない場合でも、当日は着替えやすく、動きやすい服装が安心です。
指定された服は早めに確認する
「白いシャツなら家にある」と思っていても、久しぶりに着せてみると小さくなっていることがあります。
発表会直前になって慌てないよう、数日前までには一度着せてみましょう。
特に確認したいのは、
- サイズ
- 袖や裾の長さ
- 動きやすさ
- 名前が書いてあるか
- 汚れやほつれがないか
です。
新品を購入する必要がなければ、普段使っているものでも十分です。
衣装には分かりやすく名前を書く
発表会では、複数の子どもの衣装をまとめて管理することがあります。
似たような白いシャツや黒いズボンは、見ただけでは区別できません。
衣装袋だけでなく、必要に応じて衣類そのものにも記名しておきましょう。
発表会で保護者はどんな服装がいい?
保護者の服装について特別な指定がなければ、普段より少しきれいめのカジュアルな服装で十分です。
入園式や卒園式のようなフォーマルな服装まで必要ない園が多いでしょう。
ただし、園のホールや保育室では床に座る場合もあります。
そのため、
長時間座っていても疲れにくく、立ったり座ったりしやすい服装
がおすすめです。
また、後ろの人の視界を遮るような大きな帽子などは、会場では外すと安心です。
園によっては室内履きが必要な場合もありますので、こちらも案内を確認してください。
保育園の発表会に持っていくもの
園から指定された持ち物を基本にしますが、保護者側では次のようなものがあると便利です。
園からのお知らせ
集合時間や会場、注意事項をスマートフォンで確認できるようにしておくと安心です。
紙のお知らせの場合は、前日に写真を撮っておいてもよいですね。
室内履きと靴を入れる袋
園によってはスリッパなどが必要です。
外靴を入れる袋も一緒に準備しておきましょう。
スマートフォン・カメラ
撮影する場合は、前日のうちに充電しておきます。
容量不足で撮れなかったということがないよう、保存容量も確認しておくと安心です。
ただし、撮影に夢中になりすぎず、時にはカメラを下ろして子どもの姿を直接見るのもおすすめです。
ハンカチ・ティッシュ
思った以上に子どもの成長を感じて、保護者の方が涙ぐんでしまうこともあります。
ハンカチは一枚持っておくと安心ですね。

発表会前日に家庭でしておきたいこと
発表会前日は、特別な練習をたくさんするよりも、普段どおり落ち着いて過ごすことを大切にしてください。
「ちゃんとやってね」とプレッシャーをかけすぎない
子どもが練習していると、
「明日は上手に踊ってね」
「大きな声で言えるかな?」
「間違えないでね」
と言いたくなることがあります。
でも、子どもによっては、それが「失敗してはいけない」というプレッシャーになることもあります。
「楽しみだね」
「見に行けるのうれしいな」
「いつもどおりで大丈夫だよ」
と伝えるくらいで十分です。
早めに休んで普段の生活リズムを守る
発表会だからと前日の生活を大きく変える必要はありません。
いつもどおり食事をして、入浴をして、できるだけ普段と同じ時間に休ませてあげましょう。
子どもが安心して朝を迎えられることが一番です。
発表会当日の一般的な流れ
園によって違いますが、発表会当日は次のような流れになることがあります。
登園・受付
指定された時間までに登園します。
遅れると着替えや準備が慌ただしくなりますので、少し余裕を持って出発しましょう。
子どもと保護者が別れる
子どもはクラスへ、保護者は観覧場所へ移動することがあります。
ここで急に不安になり、保護者から離れたくなくなる子もいます。
そんなときも、長く引き止めず、
「楽しんできてね」
「ここで見ているよ」
と短く伝え、保育士に任せるほうが気持ちを切り替えやすい場合があります。
発表を見る
舞台に出てきた子どもが、いつもとは違う表情をしていることがあります。
ニコニコしている子。
少し緊張している子。
客席ばかり探している子。
友だちにつられて踊り出す子。
一人ひとりの姿は違います。
どの姿も、その日のその子の姿です。
終了・お迎え
発表後は保護者と一緒に帰る園もあれば、そのまま通常保育になる園もあります。
終了後の流れも事前に確認しておきましょう。
発表会で泣いたり固まったりしても大丈夫
練習では元気に踊っていた子が、当日になると泣いてしまうことがあります。
大勢の保護者、いつもと違う会場、衣装、音楽。
子どもにとって発表会は、普段とは大きく違う環境です。
泣いたり、動けなくなったり、保育士に抱っこされたまま終わったりすることもあります。
この記事では発表会の準備を中心にしていますので、行事で泣いてしまう子どもの気持ちについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
また、歌やダンスなど「みんなと一緒」の活動そのものが苦手な子もいます。
「発表会でできなかった=普段もできていない」ではありません。
保育士は、練習中の楽しそうな姿や、少しずつできるようになった過程も見ています。
発表会で保護者に見てほしいのは「上手さ」だけではありません
保護者としては、どうしても本番の姿に目が向きます。
台詞を言えた。
踊れた。
歌えた。
最後まで舞台に立てた。
もちろん、それもうれしい成長です。
でも、発表会には当日だけでは見えない時間があります。
最初は参加しなかった遊びに少しずつ興味を持ったこと。
友だちの真似をしながら歌を覚えたこと。
自分から衣装を着たいと言ったこと。
恥ずかしそうにしながらも舞台まで歩いていったこと。
そんな一つひとつも、その子にとって大切な経験です。
発表会が終わったら、
「上手だったよ」
だけでなく、
「楽しそうだったね」
「最後までいたね」
「お友だちと一緒にできたね」
「見せてくれてうれしかったよ」
と、その子の姿をそのまま認める言葉をかけてみてください。

保育園の発表会についてよくある質問
発表会は何月ごろにありますか?
園によって異なります。
秋から冬に行う園もあれば、年度末に近い時期に行う園もあります。年間行事予定や園からのお知らせを確認してください。
0歳児でも発表会に参加しますか?
0歳児クラスの発表会を行う園もあれば、乳児クラスは参加しない園もあります。
参加する場合も、歌や劇を覚えて披露するというより、普段の遊びや保育士との関わりを見てもらう形になることがあります。
発表会の衣装は保護者が用意するのですか?
園によって異なります。
園ですべて用意する場合もあれば、家庭で指定された色のシャツやズボンを用意することもあります。
購入する前に、必ず園からのお知らせを確認しましょう。
子どもが「発表会に出たくない」と言ったらどうすればいい?
まず理由を聞いてあげてください。
人前に出るのが恥ずかしい、衣装が嫌、練習に疲れているなど、理由はさまざまです。
無理に「出なさい」と説得するより、家庭での様子を保育士に伝え、園での様子も聞きながら一緒に考えていくとよいでしょう。
写真や動画は自由に撮っていいですか?
園ごとにルールがあります。
他の子どものプライバシーにも関係しますので、撮影場所やSNSへの掲載については必ず園の決まりを守りましょう。
まとめ|発表会は「できたか」より、その子らしい姿を楽しんで
保育園の発表会は、歌やダンス、劇などを見るだけの行事ではありません。
普段の園生活の中で子どもが経験してきたことを、保護者が知る機会でもあります。
まずは園からのお知らせを確認し、
- 集合時間
- 子どもの衣装
- 保護者の人数
- 撮影ルール
- 持ち物
- 終了後の流れ
を早めに準備しておきましょう。
家庭では、発表会直前だからと練習を増やしたり、「絶対に頑張ってね」とプレッシャーをかけたりする必要はありません。
いつもどおりの生活の中で、「楽しみだね」と一緒に当日を待ってあげてください。
本番では踊れないかもしれません。
泣いてしまうかもしれません。
客席をじっと見ているだけかもしれません。
それでも、舞台に立ったこと、そこまで毎日過ごしてきたことも、その子の成長の一部です。
発表会が終わったら、ぜひ最初に、「見せてくれてありがとう」と伝えてあげてくださいね。
・・・今日も一日ちはるびより

