保育園の秋の遠足は何を持っていく?持ち物・服装・お弁当を保育士が解説

秋晴れの公園で、リュックを背負った保育園児たちが保育士と一緒に遠足を楽しんでいる様子。

秋は、子どもたちが外で過ごしやすくなる季節です。

保育園でも、公園や動物園などへ遠足に出かける機会が増えてきます。

楽しみにしている子どもの姿を見る一方で、保護者の方は、

「何を持たせればいいの?」
「朝は涼しいけれど、服装はどうしたらいい?」
「お弁当は何を入れたら食べやすい?」

と迷うこともあるのではないでしょうか。

遠足の準備で一番大切なのは、特別なものをたくさん用意することではありません。

子どもが自分で扱いやすく、外で一日を気持ちよく過ごせることを考えて準備することです。

この記事では、保育園で子どもたちと過ごしてきた保育士の視点から、秋の遠足の持ち物・服装・お弁当について、準備するときに気をつけたいポイントを紹介します。

遠足だけでなく、運動会など普段と違う行事では、緊張して泣いてしまう子もいます。

行事で子どもが泣いてしまう理由や、保護者の関わり方については、こちらの記事も参考にしてください。

保育園の運動会で、元気に競技へ参加する子どもたちと、その姿を温かく見守る保護者の様子。 保育園の運動会は何を持っていく?持ち物・服装・当日の注意点を保育士が解説

保育園の秋の遠足は、まず園からのお知らせを確認

遠足の準備を始める前に、まず確認したいのが保育園から配布される遠足のお知らせです。

園によって、遠足の行き先や時間、子どもの年齢、移動方法は違います。

徒歩で近くの公園へ行く場合もあれば、バスに乗って少し離れた場所へ出かけることもあります。

また、

  • お弁当が必要
  • 園で昼食を用意する
  • 水筒を持参する
  • おやつを持参する
  • レジャーシートが必要
  • 雨具を持参する

など、園によって持ち物の決まりも異なります。

家庭で「遠足なら必要だろう」と判断して持たせるのではなく、園から指定されたものを基本に準備するのが安心です。

特に、おやつや市販の食べ物については、アレルギーへの配慮から持参方法を決めている園もあります。

分からないことがあれば、遠足直前ではなく、少し早めに保育士へ確認しておきましょう。

保育園の秋の遠足に向けて持ち物を準備する親子

【チェックリスト】保育園の秋の遠足で準備したい持ち物

園からの指定が最優先ですが、一般的な遠足では次のようなものを準備することがあります。

リュック

遠足では、子ども自身がリュックを背負って歩くことがあります。

大切なのは、大きすぎず、子どもの体に合っていることです。

荷物がたくさん入るからと大きなリュックを選ぶと、荷物を入れたときに重くなり、歩きにくくなることがあります。

また、ファスナーなどを子ども自身で開け閉めできるかも確認してみてください。

新品のリュックを遠足当日に初めて使うのではなく、事前に背負ったり、開け閉めしたりしておくと安心です。

遠足用に新しく購入する場合は、「人気の商品」よりも、子どもが自分で扱えるかを基準に選んでみてください。

水筒

秋でも、歩いたり遊んだりすると子どもは汗をかきます。

水筒は園の指定を確認し、子どもが自分で飲みやすいものを選びましょう。

肩から掛ける場合は、ひもの長さも確認します。

長すぎると歩きにくくなり、短すぎると首や肩に負担がかかります。

飲み口の開け方も、遠足前に一度確認しておくとよいでしょう。

お弁当

お弁当が必要な園では、子どもが楽しみにしている持ち物の一つですね。

豪華なお弁当にすることよりも、外で子どもが食べやすいことを優先してあげましょう。

お弁当については後ほど詳しく紹介します。

レジャーシート

園から指定されている場合は、子どもが扱いやすい大きさを選びます。

大きな家族用シートより、子ども一人が座れる程度のコンパクトなもののほうが、自分で広げたり畳んだりしやすくなります。

ハンカチ・ティッシュ

普段から使っているものを準備します。

ポケットのある服なら、子どもが自分で取り出せる場所に入れておくと便利です。

タオル

汗を拭いたり、手を洗ったあとに使ったりします。

園からサイズの指定があれば、それに合わせましょう。

雨具

天候によっては、レインコートなどを指定されることがあります。

傘は子どもの年齢や移動方法によって扱いが難しいため、園の指示に従ってください。

ビニール袋

汚れた服やタオルなどを入れるために、園から指定されることがあります。

子どもが分かるように名前を書いておくと安心です。

遠足の持ち物には名前を書いておこう

遠足では、たくさんの子どもが同じ場所で荷物を出したり片づけたりします。

似たような水筒やレジャーシート、リュックを持っている子もいます。

そのため、園から特別な指示がなくても、普段どおり持ち物には分かりやすく記名しておくと安心です。

特に確認しておきたいのは、

  • リュック
  • 水筒
  • お弁当箱
  • お弁当袋
  • レジャーシート
  • タオル
  • ハンカチ
  • 雨具
  • 着替え

などです。

「いつも使っているから大丈夫」と思っていても、名前が薄くなっていることがあります。

遠足の前日に、一度まとめて確認しておきましょう。

保育園の秋の遠足はどんな服装がいい?

秋の遠足で意外と迷いやすいのが服装です。

朝は肌寒かったのに、昼間は汗ばむほど暖かくなる日もあります。

そのため、秋だからと最初から厚着をさせるより、気温に合わせて調節しやすい服装を考えることが大切です。

秋の遠足へ動きやすい服装で出かける保育園児

動きやすい服装を基本にする

遠足では、普段の園生活以上に歩いたり、走ったり、しゃがんだりすることがあります。

伸縮性のあるズボンなど、子どもが動きやすい服装がおすすめです。

装飾が多い服や、動くたびにずれやすい服などは、遠足にはあまり向きません。

**おしゃれよりも「一日動きやすいか」**を基準に選んでみてください。

脱ぎ着しやすい上着が便利

朝夕と昼間の気温差が大きい時期には、薄手の上着が役立ちます。

ただし、子ども自身が脱ぎ着することも考えて、扱いやすいものを選びましょう。

脱いだ上着をリュックに入れる場合は、リュックに収まるかも確認しておくと安心です。

履き慣れた靴で出かける

遠足だからと、新しい靴を用意する必要はありません。

むしろ、普段から履き慣れている運動靴のほうが安心です。

新品の靴は、長時間歩くことで靴ずれを起こすことがあります。

靴底が極端にすり減っていないか、サイズが小さくなっていないかも確認しておきましょう。

帽子は園の指定を確認する

園のカラー帽子を使用する場合もあれば、家庭から帽子を持参する場合もあります。

秋でも日差しの強い日はありますので、園から指定があれば忘れずに準備しましょう。

0歳・1歳・2歳の遠足は「自分でできること」に合わせて準備

乳児クラスの遠足では、年長児と同じように考える必要はありません。

園によっては近くの公園まで散歩をしたり、保護者と一緒に親子遠足へ参加したりすることもあります。

1歳、2歳ごろは、「自分でやってみたい」という気持ちが少しずつ育ってくる時期でもあります。

水筒を自分で開けてみる。

リュックからお弁当を出してみる。

レジャーシートに座ってみる。

そんな一つひとつも、子どもにとっては遠足の大切な経験です。

家庭でも遠足前に、

「水筒、開けられるかな?」

「リュックを背負ってみようか」

と、遊びの延長で練習しておくとよいでしょう。

ただし、できないからと焦る必要はありません。

年齢や発達によって難しいことは保育士が手伝いますので、その子が今できることに合わせて準備することが大切です。

遠足のお弁当は「食べやすさ」を一番に考える

遠足のお弁当というと、かわいく飾ったお弁当を思い浮かべる方もいるかもしれません。

もちろん、子どもが喜ぶ工夫は素敵です。

でも、保育園の遠足で大切にしたいのは、見た目の豪華さよりも子どもが無理なく食べられることです。

保育園の秋の遠足で幼児が食べやすいお弁当

普段食べ慣れているものを中心にする

遠足の日は、いつもと環境が違います。

周りが気になったり、楽しくて食事に集中できなかったりする子もいます。

そのため、初めて食べる料理より、普段から子どもが食べ慣れているものを中心にすると安心です。

「遠足だから特別なおかずを」と頑張りすぎなくても大丈夫です。

一口で食べやすい大きさにする

外では、家庭の食卓と同じようには食べられません。

おにぎりを小さめにしたり、おかずを子どもの口に合わせた大きさにしたりすると食べやすくなります。

お箸を使い始めたばかりの子なら、園のルールを確認したうえで、普段使い慣れている食具を準備しましょう。

子どもが食べきれる量にする

「遠足だからたくさん食べてほしい」と、いつもより多めに入れたくなるかもしれません。

しかし、遠足では早く遊びたくて、いつもより食事が進まないこともあります。

普段の食事量を参考にして、子どもが無理なく食べきれる量を目安にするとよいでしょう。

「全部食べられた!」という経験も、子どもにとってうれしいものです。

食品の傷みにも注意する

秋でも、日中の気温が高くなることがあります。

お弁当は十分に冷ましてからふたをし、必要に応じて保冷剤などを利用します。

ただし、保冷剤の使用方法について園から指定がある場合は、それに従ってください。

おやつは自由に持たせていい?

遠足といえば、おやつを楽しみにしている子もいるでしょう。

しかし、保育園では家庭の遠足とは事情が違います。

アレルギーへの対応や誤食防止などのため、持参するおやつの種類や量を園が指定している場合があります。

園がおやつを用意する場合もあります。

そのため、子どもが好きだからという理由で、指定されていないお菓子をリュックへ入れるのは避けましょう。

必ず園からのお知らせを確認してください。

親子遠足なら保護者の持ち物も確認しよう

親子遠足の場合は、子どもの荷物だけでなく保護者自身の準備も必要です。

飲み物、帽子、タオル、必要に応じた雨具など、行き先と天候に合わせて準備しましょう。

写真を撮るためにスマートフォンを使う場合は、前日に充電しておくと安心です。

ただ、遠足では写真を残すことだけでなく、ぜひ目の前で楽しんでいる子どもの姿も見てあげてください。

「どんぐり見つけたよ」

「こんなところまで歩けたよ」

そんな子どもの発見に一緒に驚いてもらえることは、写真とはまた違った思い出になります。

遠足前日に確認しておきたいこと

保育園の遠足前日に親子でリュックを準備する様子

前日の夜に慌てないよう、できる準備は少し早めに済ませておきましょう。

特に確認したいのは、園からのお知らせ・天気予報・持ち物・記名・服装です。

水筒のパッキンがきちんとはまっているか、リュックのファスナーが開閉できるか、靴がきつくなっていないかなども確認します。

そして、子どもと一緒に、

「明日は遠足だね」

「どんなものを見つけられるかな」

と話してみるのもいいですね。

準備そのものを、遠足を楽しみにする時間にしてみてください。

【画像挿入④:遠足前日に親子でリュックを準備する場面】

遠足の朝に子どもが行きたくないと言ったら

前日まで楽しみにしていたのに、当日の朝になって、

「行きたくない」

と泣いてしまうこともあります。

遠足は子どもにとって楽しい行事である一方、いつもと違う場所や予定に不安を感じることもあります。

そんなときは、

「楽しみにしてたのに、どうして?」

と急かすより、

「ちょっとドキドキするね」

「先生やお友だちと一緒だから大丈夫だよ」

と、まず気持ちを受け止めてあげてください。

園に着いたときに心配な様子があれば、保育士にそのまま伝えてもらって大丈夫です。

保護者の方から離れたあと、友だちの姿を見たり、先生と話したりするうちに気持ちが切り替わる子もいます。

遠足だけでなく、運動会など普段と違う行事では、緊張して泣いてしまう子もいます。

行事で子どもが泣いてしまう理由や、保護者の関わり方については、こちらの記事も参考にしてください。

保育園の運動会で、泣きそうな園児を保育士が優しく励ましている様子。穏やかな秋の陽ざしに包まれた自然な写真。 運動会で大泣きする子どもにどう向き合う?保育士が教える心強いサポート法

保育士から伝えたい「遠足で一番大切なこと」

遠足の前になると、保護者の方は「忘れ物をしないように」と準備に気を使います。

もちろん、持ち物をそろえることは大切です。

でも、遠足で子どもたちの心に残るのは、持っていった物だけではありません。

いつもとは違う道を歩いたこと。

大きなどんぐりを見つけたこと。

友だちと並んでお弁当を食べたこと。

先生と一緒に虫を見つけたこと。

そうした小さな出来事が、子どもにとって特別な経験になります。

帰宅したら、

「ちゃんとお弁当食べた?」

「忘れ物しなかった?」

だけではなく、

「今日は何が一番楽しかった?」

と聞いてみてください。

思いがけない出来事を、一生懸命話してくれるかもしれません。

保育園の秋の遠足についてよくある質問

保育園の遠足には何を持っていけばいいですか?

リュック、水筒、お弁当、レジャーシート、ハンカチ、ティッシュなどが一般的ですが、必要なものは園や遠足の内容によって異なります。

必ず園から配布された持ち物リストを優先してください。

遠足にはどんな服装で行けばいいですか?

動きやすく、気温に合わせて調節できる服装が基本です。

秋は朝夕と昼間の気温差が大きいこともあるため、必要に応じて脱ぎ着しやすい薄手の上着を準備します。

靴は新品ではなく、普段から履き慣れている運動靴が安心です。

遠足のお弁当は何を入れればいいですか?

普段から食べ慣れているものを中心に、子どもが食べやすい大きさ・食べきれる量を意識しましょう。

特別に豪華なお弁当にする必要はありません。

親子遠足の場合は何を持っていけばいいですか?

園指定の子どもの持ち物に加え、保護者の飲み物、帽子、タオルなどを準備します。

行き先や活動内容によって必要なものが変わるため、親子遠足の場合も園からのお知らせを確認しましょう。

秋の遠足を楽しむ保育園児と保育士が、美しい紅葉と湖を眺めながら一緒に過ごしている様子。

まとめ|準備ができたら、あとは子どもと一緒に遠足を楽しみに

保育園の秋の遠足では、たくさんの持ち物をそろえることより、園のルールに合わせて、子どもが扱いやすいものを準備することが大切です。

持ち物には名前を書き、水筒やリュックは子ども自身が扱えるか確認しておきましょう。

服装は動きやすさを基本に、秋の気温差に対応できるよう調節しやすいものを選びます。

お弁当も、見た目にこだわりすぎず、食べ慣れたものを食べやすい大きさ・量で用意すれば十分です。

準備が終わったら、

「忘れ物はないかな」

という心配だけでなく、

「明日は何を見つけるかな」

と、子どもと一緒に遠足を楽しみにしてみてください。

きっと帰ってきたときには、リュックの中だけではなく、子どもの心の中にもたくさんのお土産が入っていると思います。

・・・今日も一日ちはるびより