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インフルエンザの症状とは?子供の熱で判断するために
保育園、幼稚園で子どもたちと接していると、だれでも経験することに、こどもの発熱がありますね。さっきまで、元気で走り回っていたのに急に熱が出てぐったりしていることもあります。
こんな場合、急に高熱が出る病気もいろいろあるので、急な高熱だけで、インフルエンザだと、すぐに判断することはできませんが、冬の期間、特にインフルエンザの流行期(日本では、通常11月~4月ごろ)であれば、やはり、まず疑われるには、インフルエンザだといえますね。
インフルエンザとかぜ、症状が似ているので、見分けるのはちょっと難しい面もありますが、インフルエンザには、下記のような特徴のある症状があるので、あわてず、落ち着いて子どもたちの様子をしっかり見てあげましょうね。
インフルエンザの症状とは?
インフルエンザはインフルエンザウイルスによっておこる感染症です。
のどや鼻、気管支などにウイルスが付着することで感染し、空気感染、接触感染により、広がっていきます。
インフルエンザの特徴的な症状は次のようなものです。
- 急に38から39℃にもなる発熱があります。
- ひどい頭痛や寒気がするのも特徴です。
- 足、腰、肩などの関節痛、筋肉痛が伴うこともあります。
- ひどくなると、吐き気、下痢の症状が出ることもあります。
- せき、くしゃみ、のどの痛み、鼻水などがみられます。
- からだ全身がだるいなどの倦怠感、眠たいなどの全身症状が強いことも多いです。
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インフルエンザの流行期に、熱が出た子どもたちがこれらの症状のいくつかに該当すれば、インフルエンザと思って対応した方が良いでしょう。
インフルエンザの初期は、病院に行っても、わからないこともあるけど、保育園、幼稚園はお休みして、できるだけ早く、内科、小児科で見てもらうことが良いかと思います。時間がたてばたつほど、症状は重くなるでしょうし、保育園等で、多くの子どもたちにうつすことになってしまいます。
子どもたちの急な高熱で、あわてず、落ち着いて、冷静に様子を見て、どうするか判断することが大切だといえます。子供たちにどこが痛いか、苦しいか体の症状を聞いても、言葉で表すことが難しいので、じっくり見て判断してあげましょう。
インフルエンザ以外にも、おたふく風邪、水ぼうそう、風疹、はしか、肺炎、急性気管支炎、扁桃腺 咽頭結膜炎など、発熱がおこる病気もありますので、他の病気でないか早めに医療機関にみてもらうことをおすすめします。
また、病院に行った時に、どんな症状か、いつから熱が出たか、経過など正確に伝えられるように、メモをとっておくと安心です。
インフルエンザの症状、子供の発熱の対処法は?
発熱時の対処のポイントは?
- インフルエンザの特徴のある症状が見られたら、できるだけ早く、内科や小児科で見てもらい、アドバイスを受けましょう。
- まずは安静にすることが第一です。充分な睡眠を心がけ、休養をとりましょう。
- 機嫌が悪く、特に熱が高い場合は、解熱剤等の利用を考えましょう。
- 発熱のため、脱水症状になることもあるので、十分な水分補強を心がけましょう。
- 病院に行って、薬を飲んだから大丈夫、安心と思わず、熱や、症状の変化には充分気をつけてくださいね。
解熱剤を使うときに注意することは?
熱があると重症と思いがちですが、ウイルスとの戦いに有利なように身体が体温を上げています。体温を下げると、免疫力が弱くなって、逆効果になります。解熱剤の利用は、熱の高さだけでなく、子供の身体や、気持ちの状態で、判断しましょう。
機嫌がよいとき
熱があっても、機嫌がよく、水分が十分に撮れていれば、特に解熱剤は必要ありません。40℃以上になる場合は、解熱剤の利用を考えましょう。
元気がない場合
熱が 38.5℃ 以上で、ぐったりしていて元気がなく、水分がとれない場合は、解熱剤の利用を考えましょう。
熱が下がらないとき
発熱しはじめは、解熱剤を飲んでも、下がらないこともあるので、しばらく様子をみましょう。
発熱後2~3日経っても、熱が下がらないときは、他の病気を起こしたり、重症化している可能性があります。
あたたかく見守ってあげてください。
病気の時はどうしても、不安になりますので、できれば、いっしょにいてあげてくださいね。
何事もないように、寝ていても、急な高熱により、けいれん等を起こすこともあり、脳炎や心不全など、危険な病気につながることもあるので、しばらくは注意深くみてあげてくださいね。
インフルエンザにおける子供の発熱で注意することは?
熱があっても元気なこともあります。
熱があっても、多少からだがだるくても、子供はインフルエンザにかかった経験が少なく自覚症状がわからないので、インフルエンザにかかっていることに気づかないことがあります。また、体がウイルスと戦っているため、気持ち的にもテンションがあがって、元気に見えることもあるんです。
子供の症状や身体の状態を、じっくり観察しましょう。
特に幼い子供は、ことばで自分の身体の調子がおかしいと言うことがむずかしいため、周りの大人が、子供の様子をじっくり見て判断することも大切です。インフルエンザの症状自体は大人も子供も同じですが、子供の場合は、次のような、ちょっとした体のサインに気をつけておくのも大切です。
- 食事の量が減る、水分を摂らない。
- 寝てばかりいる、あるいは寝ない。
- ぐったりしていて話ができない。視線が定まらない。
- 乳児ではよく泣いたり、泣きやまない。
- おう吐、吐く、ひきつけ、ぜんそくが出る。
- 目の充血、扁桃腺の腫れ、湿疹が出る。
- おしっこの回数が減ると脱水症の可能性があります。
インフルエンザはどのくらいで治るの?
インフルエンザの熱は、感染して1~3日あとに発症して高くなります。そして発症してから、2~3日くらい症状がつづきます。だいたい熱が出て、1~2日後から、くしゃみ、咳、鼻水などが出てくるようです。だいたい一週間くらいで、治るようです。発熱は、ふつう、2~3日続くと考えて良いでしょう。
ただし、乳幼児などは、身体が弱く、抵抗力がないため、ひどくなることもあるので、油断はできません。肺炎、気管支炎等や熱性けいれんで、脳炎や心不全などを併発することもあり、重い合併症を起こすと、脳に後遺症が残ることもありますので注意が必要です。
熱が下がったからといって、すぐに外出することは控えてくださいね。体力、免疫力はまだまだ低下していますので、他の病気にかかりやすく合併症を起こす可能性もあります。なお、保育園や幼稚園には、発症してから5日間、熱が下がってから3日間くらいは休むようにしてくださいね。
まとめ
<キララ>「インフルエンザが疑われる子供の急な発熱のときどうしたらよいか、簡単にまとめてみました。大切なのは、落ち着いて、子供たちの様子を観察して、あたたかく見守ってあげることですね。」
1.インフルエンザの特徴的な症状とは?
- 急な発熱(38から39℃以上)
- ひどい頭痛や寒気
- 関節痛、筋肉痛
- 吐き気、下痢
- せき、くしゃみ、のどの痛み、鼻水
- 倦怠感、眠気などの全身症状
2.子供の発熱の対処法は?
発熱時の対処のポイントは?
- できるだけ早く、病院で見てもらう。
- 安静に。充分な睡眠、休養をとる。
- 解熱剤等の利用は注意する。
- 十分な水分補強を心がける。
- 症状の変化には充分気をつける。
解熱剤を使うときに注意することは?
- ウイルスと対抗するためには体温がある程度高いことが必要。
- 機嫌がよく、水分補給できていれば、できるだけ控える。
3.インフルエンザにおける子供の発熱で注意することは?
- 熱があっても元気なこともあり、子供の症状や身体や精神状態を、じっくり観察して対応する。
- インフルエンザはだいたい発熱は、2~3日続き、だいたい一週間くらいで治ります。
- 保育園や幼稚園は、発症から5日間、熱が下がってから3日間はお休みとする。
・・・今日も一日ちはるびより
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