初めて子供が生まれて、赤ちゃんに接することにも、少し慣れてくると、次は仕事をどうするかという選択を迫られてきますよね。
所得が充分で家計に余裕があって、専業主婦で子育てに専念できれば、あまり考えなくても良いのかもしれませんが、そうもいきません。
家計の足しにちょっとでも仕事をと考えるとき、注意が必要なのが、保育園を利用するにも費用がかかるということです。
やっと保育園が決まったのに、保育料が思ったより高額で、パート収入ぐらいだったらなんのために仕事をしているのかわからなくなってしまうこともあるんです。
そんなことにならないように前もって、保育料がどのように決められているか知って、保育園所在の市区町村あるいは各施設に確認しておきましょう。
目次
認可保育園の保育料の仕組みはどうなっているの?
保育園の運営のための経費は、利用者、市町村、県、国の4者で負担するようになっています。そして、利用者の皆さんが負担する分が保育料となります。
保育料は、保護者世帯の所得、子供の年齢、保育時間などで決まってきます。兄弟姉妹がある場合、第2子、第3子の保険料の負担は安くなる仕組みになっています。
国によりおおまかな所得区分による負担の基準(最大値)が決められ、それを元に各市区町村でそれぞれの財政状況に応じて独自に決められています。実際の保育料は下の表よりも安くなっています。
出典 内閣府「平成27年度特定教育・保育施設等の利用者負担(月額)」
認可園の保育料は世帯の所得によって変わってきます
高校や大学の授業料は、学部や学習内容によって決まっていますが、基本的に親の所得によって、違ってくることはないですよね。ところが、保育園それも認可園の保育料は、ちょっと変わっていて、世帯の所得によって、大きく変わってしまいます。
世帯の所得によって、保育料の利用者負担額が決められるので、それぞれの家庭で、同じサービスを受けても額が違ってくることになります。 そのため、極端な例ですが、奥さんの1ヶ月の収入が10万円でも、ご主人の所得によっては、保育料10万円ということもあり得るわけです。
まあ、仕事をするのはお金ではないと考える人はそれでも仕事をするでしょうが、私なら仕事しないで、もうしばらく子育てに専念するか!となるでしょうね。 でも、高い保育料を払っても、少しでも収入が欲しいというのが現状だろうと思います。子育ては厳しいです。
認可園の保育料の仕組みより、保育料(利用者負担額)は保護者世帯の所得だけでなく、保育時間、子供の年齢によって決まります。
所得が少ないほど負担が減り、所得が多い家庭では多く負担する考え方で決められています。また、保育時間は長いほど、子供の年齢は小さいほど(3歳未満)負担が大きくなります。
一般的には、認可保育園の方が、認可外保育園に比べて安くなります。 また、第2子、第3子になると、保育料が安くなるというのも認可保育園のメリットです。市区町村によっては、第2子は半額、第3子からは無料というところもあります。
認可園の保育料は市区町村により違ってきます
認可園の保育料は所得、保育時間、子供の年齢で決まるとお話ししましたが、上の表のように内閣府で、おおまかな所得区分による負担の最大値が決められ、それを元に各市区町村でそれぞれの財政状況に応じて独自に決められています。なので、具体的な金額は保育園所在の各市区町村にご確認くださいね。
同じ市区町村であれば、施設により、あるいは、公立、私立により保育料に違いはありませんが、保育園の場所で、保育料が変わってくることがあります。
都会とその周辺を比べると、どちらかというと都会の方が安い傾向があるようです。第2子、第3子の保育料の考え方も、自治体により異なりますので、注意が必要です。
市区町村の境界のあっちとこっちで、20~50%くらい違うこともあるので、認可園を考慮して転居を考えているなら、ちょっとチェックすると、お得かもしれません。 とはいっても、そうなると、比較するものが、保育料だけの話ではなくなるので、訳がわからなくなってしまいますね。
私が住んでいる福岡市と以前住んでいた隣接の春日市の保育料を参考までに比べてみました。福岡市の方が所得の区分が細分化されていて、保育料も全体的に安くなっています。
極端な例ですが、4歳児(48,600~61,000円)の場合、16,400円と27,000とかなり違っています。
出典 福岡市保育料表(平成29年度)
春日市保育料額月額(平成28年度)
認可外の保育料は、保育時間や保育日数により変わります
認可外保育園の保育料は施設毎に違います。世帯の所得による変動はなく、所得が多くても少なくても一律です。
月あたりの保育料は、基本固定保育料が決まっているところもあれば、単純に保育時間で決められるところもあり、それぞれの施設によりバラバラです。
金額は認可保育園の最高額より高いところも、安いところもありますが、一般的には、認可保育園より高くなる傾向があります。
また、サイトや案内資料などに書かれている保育料には、食事代やおやつ代が含まれていないこともあるので、個別に確認して月々の支払額を検討してくださいね。
保育園の保育料のまとめ
1.認可保育園の保育料の仕組みはどうなっているの?
保育園の経費は、利用者、市町村、県、国の4者で負担します。
2.認可園の保育料は所得によって変わってきます
保育料は下記によって決まります。
- 世帯の所得(大きいほど高い)
- 保育時間(保育標準時間 保育短時間)
- 子供の年齢(3歳未満は高い)
第2子、第3子になると、保育料が安くなる自治体もあります。
3.認可園の保育料は市区町村により違ってきます
各市区町村で財政状況に応じて独自に決められています。
保育料の金額は保育園所在の各市区町村にご確認ください。
同じ市区町村内であれば、保育料は施設により違いはありません。
隣接する地域でも、かなり違うこともあります。
4.認可外の保育料は、保育時間や保育日数により変わります
施設ごとに一律料金です。 所得により違いはありません。
保育料の決め方は施設によりいろいろです。 各施設に問い合わせてください。
・・・今日も一日ちはるびより