保育園の年末年始の休みはいつから?仕事がある家庭の預け先と準備を保育士が解説

保育園の年末年始の休みをカレンダーで確認する母親と幼児

年末が近づいてくると、クリスマスやお正月の準備で、何となく慌ただしくなりますね。

保育園でも、子どもたちから、

「サンタさん、もうすぐ来る?」

「お正月はおばあちゃんのおうちに行くよ!」

そんな楽しそうな声が聞こえてくる季節です。

ところが、保護者の方にとっては、楽しみなことばかりではありません。

「先生、保育園は年末いつまで預かってもらえますか?」

「私は30日まで仕事なんですけど、どうしたらいいでしょう?」

「お正月も仕事があるので、子どもの預け先が心配です」

特に医療・介護・販売・サービス業など、年末年始も仕事があるご家庭では、保育園のお休みは大きな悩みですよね。

多くの認可保育園では、12月29日から翌年1月3日までが年末年始の休園期間となっています。

ただし、自治体や施設によっては、12月29日・30日に年末保育や休日保育を利用できる場合があります。

大切なのは、保育園のお休みを早めに確認し、仕事の予定に合わせて準備を始めることです。

この記事では、2026年末から2027年始の休園日の目安、仕事がある家庭の預け先、年末保育の利用方法、家庭でしておきたい準備などを、保育士の目線からお伝えします。

保育園の玄関で年末年始の休園日について保育士と話す母親

保育園の年末年始の休みはいつからいつまで?

保育園には、小学校や幼稚園のような長い冬休みがあるわけではありません。

通常は月曜日から土曜日まで開所し、年末年始の決められた期間がお休みになる園が多くなっています。

2026年末~2027年始の休園日の目安

福岡市などでは、認可保育施設の年末年始の休所日を12月29日から翌年1月3日までとしています。

2026年末から2027年始のカレンダーでは、次のようになります。

日付曜日一般的な扱い
12月28日月通常の開所日
12月29日火休園期間
12月30日水休園期間
12月31日木休園期間
1月1日金元日・休園期間
1月2日土休園期間
1月3日日休園期間
1月4日月通常の開所日

この場合、年末年始の休園期間は6日間です。

ただし、すべての保育園が同じ日程とは限りません。

必ず利用している園のお知らせを確認してください。

また、12月28日などは通常の開所日にあたっていても、年末の利用人数を事前に確認する園があります。

給食の準備や職員配置などを調整するためです。

園から利用希望の確認があった場合は、提出期限を守って回答するようにしましょう。

認可外保育園や企業主導型保育施設は異なることも

認可外保育園や企業主導型保育施設では、施設独自の開所日を設けている場合があります。

年末年始にも保育を行う施設がある一方で、通常の保育園と同じ期間に休園する施設もあります。

「認可外だから年末も預けられる」とは限りません。

利用できる日、時間、料金を直接確認することが大切です。

年末年始も仕事がある家庭は、まず何を確認する?

年末年始の勤務が決まると、真っ先に気になるのが子どもの預け先ではないでしょうか。

「保育園が休みなら、仕事を休むしかないのかな」

と心配になる方もいると思います。

そんなときは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。

  1. 保育園の最終開所日と新年の開所日を確認する
  2. 夫婦それぞれの勤務日と勤務時間を確認する
  3. 自治体に年末保育・休日保育があるか調べる
  4. 利用できない日について、別の預け先や勤務調整を考える

最初からすべてを一度に決めようとしなくても大丈夫です。

まず「預け先が必要な日」をはっきりさせることが第一歩です。

年末保育の申込みは早めに

自治体によっては、12月29日・30日に特別な保育を実施しています。

ただし、利用には事前申込みが必要なことが多く、定員が設けられている場合もあります。

例えば、東京都練馬区の2026年の年末保育は、11月1日から11月30日までが申込期間となっています。

年末になってから探し始めると、申込みが終わっていることも考えられます。

10月から11月のうちに、自治体のホームページを確認しておくと安心です。

年末年始に子どもを預けられる場所は?

利用できるサービスは地域によって違いますが、年末年始も仕事がある場合に検討できる方法をご紹介します。

1.自治体の年末保育・休日保育

年末保育は、通常の保育園が休園する12月29日や30日に、保護者の就労などで家庭保育が難しい子どもを預かる制度です。

ただし、すべての自治体で実施しているわけではありません。

また、制度の名称や対象者も地域によって異なります。

例えば、福岡市では、認可保育施設に通っている子どもを対象に、12月29日・30日を含む休日保育を実施しています。

事前に実施施設での登録申請が必要で、通常の保育料に含まれる制度です。

一方、東京都の練馬区では、2026年の年末保育の利用料が1日3,000円と案内されています。

このように、同じ「年末に子どもを預かる制度」でも、料金や利用条件が違います。

確認したいのは、次の点です。

  • 利用対象となる子どもの年齢
  • 保護者の就労などの利用条件
  • 申込みの開始日と締切日
  • 利用時間と料金
  • 実施する保育施設
  • 給食やお弁当の扱い

特に、いつも通っている保育園とは別の施設を利用する場合は、送迎場所や所要時間も確認しておきましょう。

また、12月29日・30日に利用できても、12月31日から1月3日までは対象外という制度もあります。

必要な日付を具体的に伝えて確認することが大切です。

2.一時預かりを利用する

地域の保育園や子育て支援施設などで、一時預かりを実施している場合があります。

普段利用している園とは別の施設でも、条件が合えば利用できることがあります。

ただし、通常の一時預かりが利用できる施設でも、年末年始はお休みの場合があります。

事前登録や面談が必要な施設もあるため、初めて利用するときは早めに問い合わせておきましょう。

3.ファミリー・サポート・センターに相談する

ファミリー・サポート・センターは、子育ての援助を受けたい人と、援助を行いたい人を地域でつなぐ仕組みです。

家庭の状況に応じて、子どもの預かりについて相談できることがあります。

ただし、年末年始に活動できる援助会員が見つかるとは限りません。

また、利用前に会員登録や事前の打ち合わせが必要になることもあります。

「年末になって困ったらお願いしよう」ではなく、早めに登録方法や活動日を調べておきたいですね。

4.ベビーシッターを利用する

自宅で子どもを預かってもらう方法として、ベビーシッターも選択肢の一つです。

慣れた自宅で過ごせることは、子どもにとって安心につながる場合があります。

一方、年末年始は利用希望が集中し、通常より料金が高くなることも考えられます。

利用する際は、料金だけでなく、事業者の届出、保育経験、保険の加入状況、緊急時の対応などを確認することが大切です。

初めて利用する場合は事前に面談し、子どもとの相性や預かり方針も確認しておきましょう。

年末年始の仕事と子どもの預け先について相談する夫婦

祖父母や親族に預ける場合に気をつけたいこと

年末年始は、おじいちゃんやおばあちゃん、親族に子どもをお願いするご家庭もあるでしょう。

子どもが普段から慣れている相手なら、安心して過ごしやすいかもしれません。

でも、久しぶりに会う場合は、子どもが戸惑うこともあります。

預ける前に顔を合わせておく

可能であれば、預ける前に親子で遊びに行くなど、一緒に過ごす時間を作っておくとよいでしょう。

「今度、ママがお仕事の間、おばあちゃんと遊ぼうね」

と、子どもの年齢に合わせて簡単に伝えてあげるのもよい方法です。

小さな子どもは、まだ時間の長さを十分に理解できません。

いつお迎えに来るのかも、できるだけ分かりやすい言葉で伝えてあげたいですね。

食事や生活リズムを伝える

祖父母や親族にお願いするときは、普段の生活について簡単に伝えておくと安心です。

食事の時間やアレルギーの有無、お昼寝の時間、好きな遊び、緊急連絡先などをメモにまとめておくと分かりやすくなります。

また、お正月はお餅や硬いお菓子などが食卓に並ぶこともあります。

小さな子どもには、窒息や誤嚥につながる食べ物を与えないよう、事前にお願いしておきましょう。

祖父母自身の体調や負担にも配慮し、お互いに無理のない預け方を考えることが大切です。

預け先が見つからない場合はどうする?

年末保育を調べても利用条件に合わない。

一時預かりもお休み。

親族にもお願いできない。

そんな状況になることもあると思います。

特に12月31日から1月3日までは、利用できる保育サービスが限られる地域もあります。

その場合は、家庭だけで抱え込まず、職場や自治体にも相談してみましょう。

勤務先に早めに相談する

年末年始の勤務表が決まる前に、

「子どもの保育園が12月29日から休園になります」

「この日は預け先が見つかっていません」

と、具体的な日付を伝えてみましょう。

勤務日を変更したり、休暇を取得したりできる可能性があります。

もちろん、すべての職場で調整できるとは限りません。

それでも、直前になってから相談するより、早めに事情を伝えておく方が対応を検討しやすくなります。

夫婦で休みを分担する

共働きのご家庭では、夫婦それぞれの勤務日を確認し、休みを分担する方法もあります。

例えば、29日はお父さん、30日はお母さんが休めるように調整する、といった形です。

どちらか一人だけに負担が集中しないよう、できる範囲で相談しておきたいですね。

自治体の保育担当窓口に相談する

どこへ問い合わせればよいか分からないときは、市区町村の保育担当窓口や子育て支援窓口へ相談してみてください。

利用できる制度や相談先について、情報を案内してもらえる場合があります。

すべての地域に代わりの保育サービスがあるわけではありませんが、利用できる選択肢を確認することが大切です。

初めての預け先を利用するときに準備したいこと

普段と違う保育園や預かりサービスを利用することになったら、子どものための準備もしておきましょう。

持ち物を早めに確認する

施設によって、必要な持ち物は違います。

着替え。

おむつ。

タオル。

水筒。

お弁当。

午睡用品。

など、普段の保育園と同じとは限りません。

利用する施設から案内された内容を確認し、必要なものに名前を付けておきましょう。

子どもの様子を伝えておく

保育士としては、初めて預かる子どもについて、普段の姿を教えていただけると助かります。

例えば、

「初めての場所では少し人見知りします」

「眠くなると抱っこしてほしがります」

「好きな絵本があると落ち着きます」

そんな小さな情報でも、子どもへの関わり方を考える手がかりになります。

子どもの不安な気持ちも受け止める

知らない先生やお友だちのいる場所へ行くと、最初は泣いてしまう子もいるでしょう。

それは、子どもが新しい環境に戸惑っているのかもしれません。

無理に「泣かないで」と言うより、

「初めてのところだから、ちょっとドキドキするね」

と気持ちを受け止めてあげたいですね。

可能であれば、事前に施設を見たり、預かってくれる人と顔を合わせたりする機会があると安心です。

年末保育に持参する着替えや通園バッグを準備する母親

年末年始を家庭で過ごすときに大切にしたいこと

仕事の調整ができたり、お休みを取れたりして、家庭で年末年始を過ごせる場合もあるでしょう。

年末年始は、大掃除や買い物、お正月の準備など、大人にとっては忙しい季節です。

でも、子どもにとっては、家族とゆっくり過ごせる特別な時間でもあります。

特別なお出かけをしなくても大丈夫

せっかくのお休みだからといって、毎日どこかへ出かける必要はありません。

一緒に絵本を読んだり、近くの公園を散歩したり、家族でゆっくり食事をしたり。

そんな何気ない時間も、子どもにとっては大切な思い出になります。

「今日はママといっぱい遊べた」

「パパと一緒にお散歩した」

そんな小さな楽しさを大切にできるとよいですね。

生活リズムを大きく崩さない

年末年始は、夜更かしや朝寝坊になりやすい時期です。

多少の変化はあっても、睡眠や食事のリズムが大きく崩れすぎないようにしたいところです。

小さな子どもは、疲れや眠さから機嫌が悪くなることもあります。

予定を詰め込みすぎず、ゆっくり休める時間も作ってあげましょう。

年末年始明けに保育園へ行きたがらなくなったら?

お正月休みが終わり、久しぶりに保育園へ登園する朝。

「ママと一緒がいい」

「保育園、行かない」

と泣いてしまう子もいます。

昨日まで家族とゆっくり過ごしていたのですから、すぐに気持ちを切り替えられないこともあるでしょう。

久しぶりの登園で甘えることもあります

休み明けには、普段より保護者から離れにくくなる子もいます。

いつもは自分で靴を履くのに、

「ママ、やって」

と言うこともあります。

大人から見ると少し後戻りしたように感じるかもしれません。

でも、子どもが安心を求めている場合もあります。

「お休み、楽しかったね」

「また先生やお友だちに会えるね」

と、穏やかに声をかけてあげましょう。

保育士と家庭で様子を共有する

朝は泣いていても、保育室に入ると好きなおもちゃで遊び始める子もいます。

一方で、しばらく疲れや甘えが続く子もいます。

気になることがあれば、保育士に家庭での様子を伝えてください。

朝のお別れや登園しぶりへの関わり方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

保育園の門で笑顔で手を振る親子(子どもは少し涙ぐんでいるが、保育士が優しく迎えている) 登園しぶりの原因は?保育園に行きたがらない時の対応方法

保育園の年末年始によくある質問

年末保育は誰でも利用できますか?

いいえ、自治体によって利用条件があります。

保護者の就労などで家庭保育が難しいことや、対象年齢、在園状況、居住地などの条件が設けられている場合があります。

お住まいの自治体で確認してください。

12月31日や元日も預けられますか?

12月29日・30日に年末保育を実施していても、12月31日から1月3日までは対象外としている自治体があります。

通常の年末保育とは別に対応可能な施設やサービスがあるか、個別に確認する必要があります。

年末保育の料金はいくらですか?

料金は地域によって違います。

福岡市の休日保育のように通常の保育料に含まれる制度もあれば、練馬区の年末保育のように別途料金が必要な制度もあります。

利用前に料金や支払方法、キャンセル時の扱いを確認しておきましょう。

年末保育を利用すると、普段の保育園の保育料は安くなりますか?

年末年始に休園することだけを理由に、通常の月額保育料が日割りで安くなるとは限りません。

保育料の制度や施設との契約によって扱いが異なるため、園や自治体に確認してください。

年末年始に子どもが熱を出したら?

年末年始は、医療機関も通常と異なる診療体制になることがあります。

無理に預けようとせず、利用予定の施設へ連絡し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

地域の休日・夜間の小児医療相談窓口などを、休みに入る前に確認しておくと安心です。

年末年始の休日に家庭で絵本を読みながら過ごす親子

まとめ|保育園の年末年始は早めの確認と準備が大切

年末年始は、保育園もお休みになる時期です。

2026年末から2027年始は、12月29日から1月3日までを通常の休園期間とする自治体があります。

その一方で、年末年始も働くお父さんやお母さんがいることを、保育士もよく知っています。

「仕事を休めないけれど、子どもをどうしよう」

そんな不安を抱えている方もいるでしょう。

自治体の年末保育や休日保育、一時預かり、ファミリー・サポート・センター、ベビーシッターなど、地域によって利用できる支援は違います。

まずは保育園の休園日を確認し、仕事の予定と照らし合わせてみてください。

そして、早めに預け先を調べたり、職場へ相談したりしておくと、年末になってから慌てずに済むこともあります。

子どもと一緒に過ごせる時間があるなら、特別なことをしなくても、親子でゆっくり過ごす時間を大切にしたいですね。

そして、年末年始もお仕事を頑張るお父さん、お母さん。

家庭に合った方法が見つかり、少しでも安心して新しい年を迎えられますように。

・・・今日も一日ちはるびより