「助けて」が言える子を育てるおすすめ絵本5選|人を頼る力は絵本の読み聞かせから育つ

親子で絵本を読みながら会話を楽しみ、安心して気持ちを伝え合う温かな家庭の様子

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「助けて」が言えることは、大切な生きる力

「困ったときは助けを求めてほしい。」

そう願う保護者の方は多いのではないでしょうか。

一方で、「自分で頑張れる子になってほしい」という思いもありますよね。

実は、この二つは反対のことではありません。

本当の意味での自立とは、一人で何でもできることではなく、必要なときに周囲を頼れることでもあります。

保育園でも、「先生、手伝って」と言える子は、安心して新しいことに挑戦できる姿をよく見かけます。反対に、困っていても我慢してしまう子は、一人で抱え込み、つらい気持ちをため込んでしまうことがあります。

そんな「頼る力」を育てるためにおすすめなのが絵本です。

絵本の登場人物の気持ちに寄り添いながら、

* 困ったときはどうする?
* 誰に相談できる?
* どんな言葉で伝えられる?

を親子で考えることで、「助けて」と言える力が少しずつ育っていきます。

今回は、保育士としてもおすすめしたい、「助けて」が言える子を育てる絵本を5冊ご紹介します。

① 『おこだでませんように』

作:くすのきしげのり 絵:石井聖岳

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いつも怒られてしまう男の子が、七夕の短冊に「おこだでませんように」と願いを書くお話です。

本当は頑張っているのに、うまく伝わらない。

本当は困っているのに、「助けて」と言えない。

そんな子どもの切ない気持ちが描かれています。

この絵本がおすすめな理由

保育園でも、

「怒られると思ったから言えなかった」

という子どもの姿があります。

子どもが助けを求められない背景には、

* 叱られるかもしれない
* 迷惑をかけるかもしれない
* わかってもらえないかもしれない

という不安が隠れていることがあります。

この絵本は、そんな子どもの心に大人が気づくきっかけを与えてくれます。

親子で話してみよう

● 男の子はどんな気持ちだったかな?
お話の中で男の子はどんなことに困っていたのでしょうか。「悲しかった」「恥ずかしかった」「どうしたらいいかわからなかった」など、子どもなりの言葉で気持ちを想像してみましょう。

● 困ったときは誰に話せそうかな?
家族や先生、お友だちなど、自分が安心して話せる人について考えてみましょう。「困ったら相談していいんだよ」という安心感につながります。

● お母さんだったらどんな言葉をかけるかな?
もし自分がお母さんやお父さんだったら、男の子にどんな声をかけるでしょうか。「大丈夫だよ」「一緒に考えようね」など、やさしい言葉を親子で考えてみるのもおすすめです。

無理に正解を求める必要はありません。親子で気持ちを言葉にしながら話す時間そのものが、「困ったときに頼ってもいいんだ」という安心感を育てるきっかけになります。

② 『くまのコールテンくん』

作:ドン・フリーマン

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どんなお話?

デパートのおもちゃ売り場にいるくまのぬいぐるみ、コールテンくん。

なくなったボタンを探すために冒険へ出かけます。

この絵本がおすすめな理由

コールテンくんは、自分の足りない部分を気にしています。

でも最後には、そのままの自分を受け入れてくれる存在と出会います。

子どもが「助けて」と言えない理由の一つに、

「できない自分を見せたくない」

という気持ちがあります。

この絵本は、

> 完璧じゃなくても大丈夫

という安心感を与えてくれる一冊です。

親子で話してみよう

● コールテンくんはどんな気持ちだったかな?
お店の棚に並びながら、自分を選んでくれる人を待っていたコールテンくん。ボタンが取れていることに気づいたときや、リサに出会ったとき、どんな気持ちだったのか親子で想像してみましょう。

● 誰かに助けてもらってうれしかったことはある?
子ども自身の経験を振り返りながら、「転んだときに手を貸してもらった」「難しいことを教えてもらった」など、助けてもらった思い出について話してみましょう。人に頼ることの温かさを感じるきっかけになります。

● 困ったときは誰に頼れそうかな?
おうちの人や先生、お友だちなど、自分が安心して頼れる人について考えてみましょう。「困ったときは一人で頑張らなくても大丈夫」という安心感を育てることにつながります。

親子で気持ちを言葉にしながら話すことで、子どもは「助けてと言ってもいいんだ」「誰かを頼ってもいいんだ」と少しずつ感じられるようになります。正解を求めるのではなく、自由に話し合う時間を楽しんでみてください。

③ 『どうぞのいす』

作:香山美子 絵:柿本幸造

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どんなお話?

うさぎさんが作った「どうぞのいす」。

そこから始まる動物たちの優しさのリレーが描かれています。

この絵本がおすすめな理由

この絵本の魅力は、

「助ける人」と「助けられる人」

という関係ではなく、

「みんなで支え合う」

という温かさが描かれていることです。

人を頼ることは迷惑ではありません。

誰かが困ったときは助け、困ったときは助けてもらう。

そんな自然な助け合いの大切さを感じられる作品です。

親子で話してみよう

● 動物たちはどんな気持ちだったかな?

お話の中で動物たちは、困ったときに助けてもらったり、やさしさを受け取ったりしました。うれしかった気持ちや安心した気持ちなど、どんなことを感じていたのか親子で想像しながら話してみましょう。

● 誰かに優しくしてもらったことはある?

お友だちや先生、おうちの人から優しくしてもらった経験を思い出してみましょう。「手伝ってもらった」「励ましてもらった」など、自分の体験を振り返ることで、人のやさしさの温かさを感じることができます。

● お友だちが困っていたらどうする?

もしお友だちが悲しそうにしていたり、困っていたりしたら、どんなことができるでしょうか。「声をかける」「先生を呼ぶ」「一緒に考える」など、やさしい行動について親子で話し合ってみましょう。

お話を読み終えたあとに気持ちを言葉にする時間は、思いやりの心や人とのつながりの大切さを育むきっかけになります。親子で自由に感じたことを話しながら、やさしさについて考えてみてください。—

絵本を読みながら自分の気持ちについて話す親子

④ 『わたしのワンピース』

作・絵:にしまきかやこ

  • 出版社 ‏ : ‎ こぐま社
  • 発売日 ‏ : ‎ 1969/12/1

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どんなお話?

うさぎさんのワンピースが、さまざまな景色によって変化していく人気絵本です。

この絵本がおすすめな理由

直接「助けて」をテーマにした作品ではありません。

しかし、「自分の気持ちを表現する力」を育てるきっかけになります。

実は、

* 困った
* 悲しい
* 嫌だった
* 助けてほしい

を言葉にする力は、幼児期に少しずつ育っていくものです。

自分の気持ちを表現する楽しさを味わえるこの絵本は、「助けて」と伝える土台づくりにもつながります。

親子で話してみよう

● 今どんな気持ちかな?

お話の主人公は、どんな場面でどんな気持ちになったのでしょうか。うれしい、悲しい、困った、不安だったなど、気持ちを想像しながら話してみましょう。自分の気持ちを言葉にする練習にもつながります。

● 困ったときはどんなふうに伝えられそうかな?

困ったことや助けてほしいことがあったとき、どのように伝えればよいか親子で考えてみましょう。「手伝ってください」「わからないので教えてください」など、具体的な言葉を一緒に練習してみるのもおすすめです。

無理に一人で頑張るのではなく、困ったときには周りの人に気持ちを伝えたり、助けを求めたりしてよいことを、お話を通して親子で感じられるといいですね。

⑤ 『きみはほんとうにステキだね』

作・絵:宮西達也

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どんなお話?

宮西達也さんの人気恐竜シリーズの一冊です。

思いやりや友情、信じることの大切さが描かれています。

この絵本がおすすめな理由

「困ったときに頼れる人がいる」

「そのままの自分を受け入れてくれる人がいる」

そんな安心感は、子どもがSOSを出すための土台になります。

子どもは安心できる相手にこそ、「助けて」と言えるものです。

信頼関係の大切さを親子で感じられる一冊です。

親子で話してみよう

● 誰かに助けてもらってうれしかったことはある?

おうちの人や先生、お友だちに助けてもらった経験を思い出してみましょう。「転んだときに手を貸してもらった」「わからないことを教えてもらった」など、どんな場面だったかを話すことで、人に頼ることの安心感やうれしさを感じることができます。

● 困ったときは誰に話したい?

何か困ったことがあったとき、自分が安心して話せる人は誰でしょうか。おうちの人、先生、お友だちなど、頼れる人を一緒に考えてみましょう。「困ったら相談していいんだよ」という安心感を持つことは、子どもの大切な力につながります。

親子で会話をしながら、「助けてもらうこと」「助けを求めること」も大切なことだと感じられるといいですね。日頃から気持ちを言葉にする習慣が、困ったときに「助けて」と言える力を育んでくれます。—

絵本を読むときのポイント

「教える」より「一緒に考える」

絵本を読んだ後は、

「だからこうしようね」

と教えるより、

* この子はどんな気持ちかな?
* ○○ちゃんならどうする?
* 困ったときは誰に話せそうかな?

と一緒に考える時間を大切にしてみてください。

日常の出来事につなげる

絵本の話を、日常生活にもつなげてみましょう。

* 今日困ったことはあった?
* 誰かに助けてもらった?
* お母さんも今日助けてもらったよ

そんな会話の積み重ねが、

「助けては特別なことじゃない」

という感覚につながります。

まとめ|「助けて」は生きていくための大切な力

「助けて」と言えることは、弱さではありません。

それは、自分を守り、人とつながり、困難を乗り越えていくための大切な力です。

絵本の登場人物たちの姿を通して、子どもたちは少しずつ、

* 人を頼ること
* 気持ちを伝えること
* 助けてもらう安心感

を学んでいきます。

ぜひ親子で絵本を囲みながら、

> 「困ったときは、一人で頑張りすぎなくていいんだよ。」

というメッセージを伝えていきたいですね。

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・・・今日も一日ちはるびより